サートー(タイ語: สาโท、英: sato、発音 [sǎː.tʰōː])は、タイのライスワイン(米を原料とした醸造酒)。ナム・カオ(タイ語: น้ำข้าว、nam khaao、namは水、khaaoは米)とも呼ばれる。同国東北部の農村で広く造られている。サトサートゥの表記もある。

製法

原料となるもち米を洗い3 - 10時間ほど浸水させる。水を切って30 - 60分ほどかけて蒸し煮を行い、室温で放冷する。米飯をざるや網袋に入れて川や井戸の水で洗い、粘りを流す。米3kgに対して20gほどの比率でルクパンという餅麹の粉末を散布し、土器の壺に移す。

壺の口にバナナの葉や布で蓋をし、4 - 7日ほどかけて発酵させる。液化が進んだ段階で加水して、さらに数日発酵させる場合もある。丁寧に造れば失敗が少ないため、稲作の盛んなタイ東北部では広く飲まれている。2002年の報告では、ビール瓶3本のサートーの価格が100バーツであった。

脚注

参考文献

  • 小崎道雄、岡田早苗、関達治「タイの米酒-籾殻混合酒オウと糯米酒サト-」『日本醸造協会誌』第97巻第1号、日本醸造協会、2002年、46-61頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.97.46、NAID 130004306677。 

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