雄鎮内仮乗降場(ゆうちんないかりじょうこうじょう)は、北海道紋別郡滝上町雄鎮内(おちんない)にあった日本国有鉄道(国鉄)渚滑線の仮乗降場(廃駅)である。渚滑線の廃線に伴い1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった。
歴史
1955年(昭和30年)12月25日に名寄本線・渚滑線・興浜南線でレールバスの運行が開始されると同時に、利用者の利便を図って増設された仮乗降場である。
年表
- 1955年(昭和30年)12月25日 - 日本国有鉄道渚滑線の雄鎮内仮乗降場として開業。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 渚滑線の廃線に伴い廃止となる。
仮乗降場名の由来
所在地名より。地名のよみは「おちんない」であるが、乗降場名は一説には「音がおかしいから」との理由で「ゆうちんない」となった。地名は付近で渚滑川に注ぐ2つの小川、パンケオチンナイ川、ペンケオチンナイ川に由来し、「オチンナイ」の原義はアイヌ語の「オチンナイ(o-cin-nay)」(川口を・左右にかき分ける〔=本流に崖を突き破るように流れる〕・川)であるとされている。
川名の「パンケ」、「ペンケ」は道内諸地の地名に見られるように、「パンケ(panke)=下流の」「ペンケ(panke)=上流の」を表す接頭辞である。
駅構造
廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。
駅周辺
- 北海道道996号上渚滑原野滝ノ上線
- 国道273号(渚滑国道)
- 渚滑川
- 北紋バス「55線」停留所
駅跡・周辺
1997年(平成9年)11月時点では鉄道関連施設は何も残っておらず、畑になっている。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 渚滑線
- 滝ノ下駅 - 雄鎮内仮乗降場 - 濁川駅
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 特定地方交通線




