貴方だけを愛して」(原題: I Never Loved a Man (The Way I Love You))は、アメリカ合衆国の歌手アレサ・フランクリンが1967年に発表した楽曲。ソングライターのロニー・シャノンが、当時フランクリンの夫だったテッド・ホワイトに依頼されて書き下ろした曲である。2月にアトランティック・レコード移籍第1弾シングルとしてリリースされ、同年3月に発表されたアルバム『貴方だけを愛して』に収録された。

背景

1966年にボーカル、ピアノ、ベース、ドラムスだけのデモ・ヴァージョンが録音されており、この音源はコンピレーション・アルバム『レア&アンリリースド・レコーディングス』(2007年)に収録されている。そして1967年1月24日、フランクリンはアトランティック移籍後初のレコーディングを行い、最初にこの曲を録音した。

プロデューサーのジェリー・ウェクスラーは、アメリカ南部でレコーディングを行うことを提案して、メンフィスにあるスタックス・レコードのスタジオを使おうとしたが、スタックスの社長ジム・スチュワートに断られた。そして、ウェクスラーが1966年にウィルソン・ピケットのレコーディングで使用したアラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオを使うことにした。ただし、この日のレコーディング・セッションで、スタジオのオーナーであるリック・ホールがテッド・ホワイトと対立したため、ウェクスラーとフランクリンはフェイムでの録音を打ち切った。

レコーディングでドラムスを担当したロジャー・ホーキンスは、この曲を録音した時のことを「人類からこれほどのフィーリングが生まれるのを体験したことはなかった」と振り返っている。

反響・評価

本作はセールス的に成功を収め、Billboard Hot 100で9位、ビルボードのR&Bシングル・チャートでは1位を獲得した。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では189位にランク・イン。2011年には『タイム』誌によって「オールタイム100ソング」の1つに選ばれた。

他メディアでの使用例

この曲は、アメリカ映画『ラブ・ポーションNo.9』(1992年公開)、アメリカ映画『バウンド』(1996年公開)、アメリカ映画『This Christmas』(2007年公開)のサウンドトラックで使用された。

カヴァー

  • キング・カーティス&ザ・キングピンズ - アルバム『King Size Soul』(1967年)に収録。
  • ゲイリー・バートン - アルバム『グッド・ヴァイブス』(1970年)に収録。
  • マリア・ドイル・ケネディ - イギリス/アイルランド映画『ザ・コミットメンツ』(1991年公開)の劇中で歌唱し、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録。
  • エアロスミス - アルバム『ホンキン・オン・ボーボゥ』(2004年)に、「Never Loved a Girl」と改題したカヴァーを収録。
  • アリソン・クロウ - アルバム『This Little Bird』(2006年)に収録。
  • サラ・コナー - アルバム『Soulicious』(2007年)に収録。

脚注


貴方だけ YouTube

「貴方は私を愛してるよね?」 ibisPaint

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貴方の恋人になりたいのです/阿部真央/ギター弾き語り練習用動画(コード/ストローク/歌詞/歌) YouTube

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