ノドサウルス(学名:Nodosaurus、「こぶのあるトカゲ」の意)は、後期白亜紀のノドサウルス科曲竜類恐竜の属であり、化石はワイオミング州のフロンティア層でのみ発見されている。

概要

ノドサウルスは全長約4から6メートルまで成長し、体の上部を骨質の装甲で覆う鳥盤類恐竜で、側面にも棘があった可能性がある。装甲は体に沿って帯状に配置され、肋骨の上には狭い帯があり、その間に幅の広い板が交互にあった。これらの幅の広い板は規則的に並んだ骨質の結節で覆われており、これがノドサウルスの学名の由来となっている。2010年にグレゴリー・ポールは、全長を6メートル、重さを3.5トンと推定した。

4本の短い脚、5本指の足、短い首、長く硬い棍棒のない尾を持っていた。頭は細く、尖った鼻、強力な顎、小さな歯があった。硬くて繊維質の植物は噛めなかったため、柔らかい植物を好んで食べていた可能性が、また、胃石と巨大な腸管を使い、柔らかい植物を処理していた可能性もある。

歴史と分類

古生物学者のオスニエル・チャールズ・マーシュとエドワード・ドリンカー・コープとの間で起こった化石戦争の間、マーシュは収集家のウィリアム・ハーロウ・リードをワイオミング州オールバニ郡にありセノマニアンにあたるフロンティア層に派遣し、哺乳類と爬虫類の化石を収集させた。リードは、1881年7月17日に、産出量の多い採石場13の南東で、頭蓋骨以降の部分的な骨格(YPM VP 1815)を収集した。この骨格には、脊椎3個と尾椎13個、肋骨3本、前肢の断片、骨盤の一部、大腿骨、脛骨、左足指の一部、およびいくつかの皮骨が含まれていた。 北アメリカで発見された最初の装甲恐竜の1つであるノドサウルス・テクスティリス(Nodosaurus textilis)は、1889年にオスニエル・チャールズ・マーシュによって命名された。属名は「こぶのあるトカゲ」を意味し、種小名は「織られた」を意味する。マーシュは当初ノドサウルスを剣竜類に分類したが、後に1890年に、その重い皮膚の装甲、堅固な骨、大きな前肢、有蹄類的な足に基づいて、ノドサウルス科に分類した。過去にはステゴペルタがシノニムと考えられていたが、タイプ標本がノドサウルスの唯一の明確な標本であり、ステゴペルタはおそらくは別個のストルティオサウルス族であると考えられる。リチャード・スワン・ルルは1921年にノドサウルスのより包括的な記述を行い、ステゴペルタ、ホプリトサウルス、ヒエロサウルス、アンキロサウルスという分類群を割り当て、イギリスのポラカントゥスをこの科の近縁属と位置付けた。

ノドサウルス科内でノドサウルスはノドサウルス亜科に分類され、ノドサウルス・テキスティリスを含むが、ヒラエオサウルス・アルマトゥス、ミモオラペルタ・メイシ、ポラカンサス・フォックスイは含まない最大のクレードとして正式に定義されている。Rivera-Sylva らによる2018年のノドサウルス科の系統解析は以下に示されている。

脚注

関連項目

  • ボレアロペルタ
  • 恐竜の一覧
  • 絶滅動物の一覧

ノドサウルス Nodosaurus JapaneseClass.jp

恐竜:ヨロイ竜類 Ankylosauria

ノドサウルス(Nodosaurus textilis ) 恐竜のデジタル図鑑

NASA宇宙センターで恐竜の足跡発見か 1億年前のノドサウルス CNN.co.jp

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