伊藤 達也(いとう たつや、1961年 - )は、水資源問題の研究などを専門とする日本の地理学者、法政大学文学部教授。ダムや河口堰に関わる諸問題の「第一人者」と評される傍ら、水辺環境や地域文化、地域振興の観点から河童に注目した研究などもおこなっている。

経歴

愛知県出身。

1983年に金沢大学法文学部史学科地理学専攻を卒業し、1986年に同大学大学院文学研究科史学専攻地理学コース博士前期課程を修了、さらに1990年に名古屋大学文学研究科史学地理学専攻人文地理学コース博士後期課程を単位取得満期退学した。

1990年に金城学院大学短期大学部専任講師となり、1994年に助教授に昇任、1997年には金城学院大学現代文化学部助教授に転じ、2002年に教授に昇任した。

2007年に、「木曽川水系の水資源問題-流域の統合管理を目指して-」により、名古屋大学大学院環境学研究科から博士(環境学)を取得した。

2008年に、法政大学文学部教授となった。

おもな著書

単著

  • 検証:岐阜県史問題-なぜ御嵩産廃問題は掲載されなかったのか-、ユニテ、2005年
  • 水資源開発の論理-その批判的検討-、成文堂、2005年
  • 木曽川水系の水資源問題-流域の統合管理を目指して-、成文堂、2006年
  • 水資源計画の欺瞞-木曽川水系連絡導水路計画-、ユニテ、2008年
  • 水資源問題の地理学、原書房、2023年

共著

  • (在間正史、富樫幸一、宮野雄一との共著)水資源政策の失敗 長良川河口堰、成文堂、2003年
  • (梶原健嗣との共著)長良川河口堰と八ッ場ダムを歩く、成文堂、2023年

共編著

  • (浅野敏久との共編著)環境問題の現場から-地理学的アプローチ-、古今書院、2003年
  • (土屋正春との共編著)水資源・環境研究の現在-板橋郁夫先生傘寿記念-、成文堂、2006年
  • (小田宏信、加藤幸治との共編著)経済地理学への招待、ミネルヴァ書房、2020年

脚注

外部リンク

  • 研究者情報(KAKEN、researchmap、J-GLOBAL)
  • 文献情報(CiNii Research、IRDB)

(SNS)

  • 伊藤達也 (tatsuya.ito.1213) - Facebook

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